スマートドローンとは?KDDIが2019年6月から提供開始!5G対応も視野に。

スマートドローンって何?

スマートドローンとは、KDDIによるLTEや4Gなどの携帯電話のネットワーク通信を使用して飛行するドローンです。

LTE・4Gの電波の使用なので、従来のドローンと比べてはるかに長い距離の飛行ができ、用途に合った機体を使用する事で正確な作業を行ってくれます。

さらに、3次元地図を用いて事前に飛行ルートを設定する事で、起伏のある場所でも高度を計算して安全に飛行する事が可能になります。

このスマートドローンは郵便物の運搬、鉄塔の点検や鉄道・高速道路の監視、農作物の管理、農薬散布など様々な分野で活躍していくとみられ、KDDIではその実証とプラットホームの整備が完了し、2019年6月から商用化が開始されるのです。

スマートドローンが使用する通信システムはLTE・4Gから始動し、順次5Gにも対応していくとみられます。

そこら中でドローンが活躍する光景を目にするようになっていく日はすぐ近くかもしれません。

従来のドローンとの違いは?

スマートドローンとは言っても、従来のドローンと基本的な構造は変わりません。

では今までのドローンと何が違うのでしょうか?

その違いは大きく3つあります。

電波の発信場所

従来のドローンは操縦者の手元の送信機やスマホから電波を発信しているため、その電波の届く距離には限度があります。

それに比べスマートドローンは携帯電話で使用される電波を受信しているので、携帯が繋がる場所であればどこでも電波を受信して飛行が可能なのです。

とはいえ、スマートドローンじゃなくてもDJI社Phantom4はスペック上障害物や電波干渉がなければ4km先まで電波の受信が可能です。

しかし実際にこの距離を飛行しようと思うと障害物や電波の干渉や途切れが起こる可能性は充分にあり得るため墜落の危険を伴ってしまいます。

バッテリーの持続

高価なバッテリーを搭載したドローンでも一度の充電で最長30分ほどの飛行が限界です。

スマートドローンはバッテリーが切れる前に「ドローンポート」と呼ばれる中継地点に着陸して自動で充電を行う事で、バッテリー切れを起こす事を防ぐ事が可能になります。

目視外飛行

日本ではドローンの目視外飛行を行うには、細かな規定を満たした上で国土交通省へ申請をし、許可を得る必要があります。

つまり、4km先でも電波を受信できる高性能な機体でも国土交通省の許可がなければ目視可能な距離(せいぜい300mくらい)までしか飛ばせないのです。

スマートドローンはこの申請も行なった上で運用しているため、目視外飛行が可能なのです。

ドローンステーションとドローンポートとは?

スマートドローンはネットワークセンターにある「ドローンステーション」と呼ばれるドローンの拠点で整備・点検が行われ、飛行ルートや気象情報などの必要な情報を取り込んで離陸します。

飛行中バッテリーがなくなる前に各基地局に設置された「ドローンポート」に着地して自動で充電を開始します。この仕組みによって、迅速に現場に向かうことができ、遠く離れた目的地にも辿り着く事が可能になります。

スマートドローンの活躍の場

今後私たちの生活の様々な場面でスマートドローンが登場していくと見られますが、導入開始直後は主に下記のような場面で運用されていくこととなります。

スマートドローンの運用や開発が進んでいく事で、更に活躍の場が増えていく事でしょう。

設備広域監視

鉄道・高速道路・工場・スタジアムなどで災害が発生した際、迅速に現場へ向かい状況を把握したり、現場の様子を記録します。

タブレットを使ってマップ上に飛行ルートを事前に設定します。上空から広い範囲を見渡す事ができるので、地上での作業よりはるかに効率的に状況の把握や監視が行えます。

山岳など自然災害時の捜索

登山中の遭難者の捜索や、海や川での事故、自然災害が発生した際、いち早く現場に向かい人が立ち入る事が困難な場面であっても上空からの捜索や現場の状況把握が可能になります。

従来のようにヘリコプターを使用して捜索を行う場合、飛行するだけでも莫大な費用がかかる上、二次災害の危険も伴います。

スマートドローンであれば遠隔操作で危険を伴わず、機体の価格もヘリコプターとは比にならないくらい安価なものです。

標高6000メートルでの飛行も可能な機体もあり、スピーカーを使用して呼びかけもでき、遭難者の早期発見や災害現場での活躍が期待されます。

鉄塔・風車の点検

鉄塔点検用ドローンで鉄塔の周りを旋回し画像解析を行う事で、定期点検にかかる時間や危険性などといった負担を劇的に軽減します。

必要な箇所を指定することでそのポイントを集中して解析することも可能です。

風速12m/秒の耐風を実装した専用ドローンで安定した飛行ができるので、高所での強風にも耐えられます。

また風力点検用ドローンは耐風16m/秒まで耐風性能があり、風車の左右前後から4200万画像のカメラで細かくチェックする事で、人の目でひとつひとつ風車に登って点検するよりも高い精度で点検を行う事が可能です。

農作物の育成管理と農薬散布

ドローンと農作物育成管理のソフトウェアとの連携により、効率的な農作物の育成管理が可能になります。

ドローンのカメラで撮影した農作物のデータを元に、「いろは」と呼ばれるソフトで農作物の葉の色を分析し育成状況を把握します。

育成状況を分析した上で「はかせ」というソフトにより農薬散布が必要な場所を自動計算を行います。

この2つのソフトで分析されたデータがスマートドローンに送信される事で無駄なく必要な箇所への農薬散布ができ、不要な農薬を削減できるのです。

農薬散布用ドローンには10リットルのタンクを搭載しているので、一度で広い範囲の農薬散布をします。

スマートドローンの料金は?

2019年6月現在、KDDIではスマートドローンは主に法人向けのサービスとして運用されます。

サポート体制は非常に充実しているようで、ドローンの機体提供、飛行するにあたって必要となる申請のサポート、フライトトレーニング、操縦代行なども行なってくれ、ドローンの知識がなくても安心して運用する事ができます。

ただしこれだけのサポートを受け、スマートドローンを導入する場合の料金は約560万円〜と流石にいいお値段となるようですが、必要なオプションのみの申し込みも可能なので、企業に必要だと考えられるオプションだけ利用することで料金を安くすることもできます。

しかし560万という価格は、ドローンを活用して人件費の削減や時間の短縮が可能な上、作業内容によっては人の手で行う以上の結果を得られ、それを考慮すると会社にとっては高くはないかもしれません。

今後スマートドローンを有効利用する企業が増え、ドローンによる作業が各現場で行われていく事となるでしょう。

KDDIスマートドローンアイキャッチ
最新情報をチェックしよう!