人工知能・AIの技術が進化し、私たちの生活がどんどん便利になっていく一方で、人の仕事が奪われてしまう可能性があると懸念されています。
普段スーパーで買い物をする時、セルフレジを使った事はありませんか?
最初はセルフレジは怖くて中々使えなかったけど今では当たり前のよう使っているという方も多いのではないでしょうか。
我が家の子供たちも自分でレジができるのが嬉しいようで、買い物に行くのを楽しみにしているくらいです。
ここ数年でセルフレジを導入する企業が急速に増え、それに伴いレジをする店員さんが減少しています。
近い将来「レジ打ち」という今までアルバイトの象徴的存在だったものは、消滅してしまいそうな勢いです。
人工知能・AIが、私たちの生活に関わってくる身近な例としてレジ業務で紹介しましたが、これは他の業務・業種にも大きく影響してきます。
不安を煽るようになってしまいますが、これから紹介する業種で働いているという人は、少し将来の事を考えてみるのもいいかもしれません。
人工知能・AIに奪われる可能性が高い職業10選
保険業界
保険内容の提案、治療内容による保険適用の判断、支払い金額の算出などは、顧客情報や過去のデータを元に人工知能によって最適な答えをコンピューターが一瞬で導き出せるようになります。
保険の加入する際も、テレビCMでも目にする機会が多くなったように必要事項をスマホで入力するだけで保険料の算出がほんの数秒でできてしまう時代です。
今はまだ保険会社の人工知能はサポート程度の業務のみを行なっていますが、今後完全自動化が進むと人の仕事が減少するのは間違いないといわれています。
不動産仲介業者
今あなたが物件を探そうと思ったら、まず見る物はスマホではありませんか?
一昔前までは不動産屋さんへ行って専属のスタッフが物件リストからひとつひとつおすすめ物件をピックアップし、説明を受けるというスタイルが主流でした。
しかし今ではインターネットやアプリの機能が充実し、条件を入力して自ら物件を探すこともでき、簡単な質問であれば24時間AIが自動的に解答してくれます。
そして実際に物件を見に行く内見の方法も進化します。
内見予約を行い、借主だけでその物件に行き、遠隔での解錠や「Qrio Lock」などのスマートフォンを使用した解錠システムを利用して鍵を開けて内見し、質問があれば通話やチャットで受付るといった形になるといわれています。
また、不動産業者が事前に物件ごとにVR動画を用意して、実際にその場に行かなくても内見できるサービスも導入されています。
不動産業者を気にする事なく自分のペースでじっくり物件を探したいという人も多く、セルフ内見が主流となってくる事でしょう。
郵便配達員
LINEやSNSでのコミュニケーションが主流になり手紙のやり取り自体が減少しています。また公共料金の支払いやカードの利用明細も電子化してペーパーレスの社会になりつつあります。
郵便物が全てなくなる事はありませんが、その郵便物の仕分け作業も今後機械により自動化されると予想され、配達もドローンや車の自動運転により代用できるようになると郵便配達員の仕事は激減してしまいます。
レンタルビデオ店
近年Netflix、Hulu、Amazonプライムなどの動画配信サービスが普及により、レンタルビデオ店の利用客数は減少しています。
動画配信サービスであればリビングの大きなテレビ自体をネットに繋ぐ事で大画面で好きな映画を楽しむ事もでき、わざわざお店を行き来しなくて良いという所が何よりも楽ですよね。
今後5Gの普及によりネット環境が進化し、スマホから別の端末に向けて映像を飛ばす事が容易になれば、更にレンタルビデオ店の利用客は少なくなるでしょう。
受付・案内員
大型ショッピングセンターで大きなディスプレイ画面に触れる事でお店やトイレ・喫煙所の場所の案内をしてくれ、今では音声マイクに話しかけるとAIが答えてくれるといったものも登場しています。
観光客や外国人労働者の増加に伴い、多言語での案内ができる人材を確保するより、自動通訳が搭載され24時間働いてくれるAIを導入した方が効率的ですよね。
JR東京駅・品川駅では4ヶ国語を話す事ができる「AIさくらさん」が実証実験として、実際に活躍していて、既に導入している店舗・企業も多数存在します。
https://tifana.ai/
出典:AIさくらさん公式ページ
会計士・税理士
クラウド会計システムの普及やAI技術の進化によって会計士の業務負担が大幅に軽減されてきました。
これが今後もし、国策として書類の電子化の取組みが強化されたり税制の簡素化が行われると会計士や税理士の需要も減少していく事となります。
小売販売員
Amazonや楽天、価格ドットコムなど、インターネット上で商品を購入する人が年々増えています。
とはいえネット上ではまだ口コミやメーカーのホームページでしかその商品の詳細や評判を知ることしかできません。
しかしこれが更に細かく、AIが商品説明をしてくれ、不明な点を質問するとその場で解決してもらえるようになるとどうでしょう。
販売員の存在は不要になりますよね。
実際に店頭で実物を見て、購入はネットでという購入方法は一般的になりつつあります。
工場作業員
作業内容によってはまだ人間の手でなければ不可能とされるものも多いのですが、工場で長年働いている熟練者の技術を上回るAIが開発されているのも事実です。
特に少子高齢化で、そのような熟練者の退職増加と人手不足に悩む企業では、業務の自動化に力を入れなければなりません。
AIであれば安全性・労働時間を気にすることもありません。
オペレーター・コールセンター
携帯、クレジットカード、商品の問い合わせなどでコールセンターに電話をして、何分も待たされた経験はありませんか?
特に土日なんかは何十分も待たなければ繋がらないなんて事もあります。
保留の音楽が耳から離れなくなるほど聞かされます。
このようにコールセンターでは人手不足で業務が追いついていないのが現状です。
音声案内を聞いて番号をプッシュして要件を振り分けるといった事は現在も行われていますが、会話を理解しそれに対する回答を導き出すまでにはまだ至っていません。
今後AIで細かく会話認識できるようになってくると、間違いなく導入する企業は増える事でしょう。
旅行代理店
旅行先やホテルを探すのもスマホを使う方が多いと思います。
いくつかの質問に回答するだけで、おすすめの旅先を提案してくれるAIや、スマホに保存してある写真を分析してその人の思考に合わせた旅行先を提案してくれるアプリも登場しています。
人工知能・AIと人間の関係性
この記事では「AIに仕事を奪われる」という表現を使っていますが、考え方次第では単純作業は全てAIに任せる事が可能な時代になり、私たち人間はAIにはできない仕事に注力できるようになるという事でもあります。
人工知能・AI技術が進化し、人間の存在価値が一段階上がったと考え、私たちもそれに合わせて人工知能・AIではできない技術や知識で仕事ができるよう、進化しなければなりません。
そうでなければ時代に取り残されてしまうでしょう。