こんにちはusagiです。
私は某家電量販店に勤務しているのですが、家電量販店の名物のひとつと言えばやはり、
「転売ヤーと店員の攻防戦」
ですよね!
転売ヤーの方が転売目的で購入する商品は様々ですが、やはり発売直後の人気のゲーム機が彼らは大好きなのです。
少し前までは、コロナ自粛の影響もありニンテンドーswitch本体・あつまれどうぶつの森などが品薄となり、高額で転売されていたのをご存知の方も多いと思います。
そして2020年11月12日、日本で発売されたソニーの最新ゲーム機「PS5/プレイステーション5」もまた、転売ヤーにとって、格好の「稼げる商品」となったのです。
発売されて半年以上経過した今、果たして「PS5の転売でどのくらい稼げるのか?」「まだ利益を得られるのか?」といった点を考察した結果、驚くべき事実が判明しましたのでご紹介します。
PS5本体の種類と元々の希望小売価格
PS5はディスクドライブが搭載された「通常版」と、ディスクドライブ非搭載の「デジタルエディション」の2種類が販売されています。
通常版は昔から馴染みのある、いわゆるゲームソフトをお店で購入して本体にセットしても遊べるし、インターネット経由で遊びたいソフトをダウンロードすることもできるタイプです。ディスクドライブはDVDやブルーレイディスクも再生できるので、DVDプレイヤーとしても活用できます。
一方、デジタルエディションはインターネットからゲームソフトをダウンロードする方法のみで、ソフトを挿入するディスクドライブは搭載されていません。
それぞれの希望小売価格は下記のとおりです。
PS5通常版の希望小売価格
54,978円(税込)
PS5デジタルエディションの希望小売価格
43,978円(税込)
PS5を希望小売価格で購入する方法って?
2021年8月現在、PS5を希望小売価格で購入する方法は、「各販売店でPS5抽選販売が行われている期間に応募を行い、当選したら購入する」といった形が主流となっています。
もちろん抽選に当選しなければ購入することもできません。発売されて半年以上経ってもなお、PS5を希望小売価格で購入するにはハードルが高いという人気具合なのですね。
PS5の抽選販売を行っている代表的な大手販売店は、下記の通りです。PS5を希望小売価格で手に入れたい方はチェックしておいて抽選応募受付期間内に忘れずに応募しましょう。
PS5は今いくらで転売されているのか?
それでは本題の「PS5は現在いくらで転売されているのか?」を調べてみたので、その一例をご紹介いたします。
※ここで紹介している内容は2021年8月1日現在の価格・在庫状況で、随時変動する場合がございます。
楽天市場
PS5通常版
価格:94,599円(税込)
|
PS5デジタルエディション
価格:79,420円(税込)
|
メルカリ
PS5通常版
価格:78,000円~84,500円(税込)で売約済
PS5デジタルエディション
価格:69,999円~73,000円(税込)で売約済
au PAYマーケット
PS5通常版
価格:84,130円~116,200円(税込)ほどで販売
PS5デジタルエディション
価格:78,980円~102,700(税込)ほどで販売
なんとPS5は、通常版もデジタルエディションも共に10万円以上で販売している店舗もあるという驚きの結果となりました。
そして実際上記の価格でも既に購入されている形跡もあるため、高額でもすぐに手に入れたいと思っている人がいるということですね。
PS5を転売したらいくら儲かるのか?
楽天市場・メルカリ・au PAYマーケットで販売されている価格は、いずれも希望小売価格を大きく上回る価格で販売されています。
そして驚きなのが、上のメルカリの画像を見てわかるように、高額での販売にもかかわらず多くの人が実際に購入しているといった事実。
今回は「販売者がPS5通常版を希望小売価格で購入した」と仮定し、多くの方が利用する機会のある「メルカリ」で、多く取引・販売・購入されている価格で転売した場合、どれだけ利益が出るのかを考察しました。
(※この解釈は完全に私の個人的な考えに基づいた内容が含まれます。)
転売ヤーが希望小売価格で購入したPS5通常版を転売したらこうなる
抽選販売で見事に当選した転売ヤーは、PS5通常版を希望小売価格の54,978円を支払って購入しました!
転売ヤーの収支
¥‐54,978円
よし、さっそく転売して利益を得るぞ!という事で、転売ヤーは新品未開封のPS5をメルカリで売っちゃう事にしました。
価格は当初84,000円に設定していたものの、他の出品者よりも高いのか中々売れず結局80,000円でようやく販売することができました。
転売ヤーの収支
‐54,978円+販売価格80,000円
=¥+25,022円
しかしメルカリでは販売価格の10%である8,000円が手数料として差し引かれてしまいます。(メルカリ側としてはこの時点で80,00円の利益。すごい儲かりますね。)
転売ヤーの収支
25,022円‐手数料8,000円
=¥+17,022円
そしてさらにメルカリでは送料は出品者負担となります。らくらくメルカリ便120サイズを利用したと仮定すると1,100円必要になります。
転売ヤーの収支
17,022円‐送料1,100円
=¥+15,922円
もちろんPS5抽選の応募→購入→出品→梱包→発送の一連の転売フローを実践するには、時間と労力が必要となります。メルカリに精通した方でもおそらく3時間程度は実働が必要なのでは?と考え、日本のサラリーマンの平均収入・労働時間から算出した時給2,613円×3時間=7,839円を差し引くことにしました。
転売ヤーの収支
15,922円‐3時間労働分7,839円
=¥+8,083円
これにガソリン代や交通費・・・まで差し引くのは割愛します。
結果的に、私の考察では転売ヤーがPS5を希望小売価格で購入し、メルカリでいま転売したら
という結論となりました。
まとめ
市場では未だにPS5の人気は高く、供給より需要が上回っています。当初から転売目的でPS5を購入するのは良くありませんが、いま見事PS5を希望小売価格で手に入れた方は、転売ヤー目線で言うと、約8,000円利益を生んだという事になります。
しかしこのようにインターネット上でPS5を高額で売買できる期間は長くは続きません。PS5のメーカー出荷量が増え、供給が安定してきた場合、とたんに高額どころか希望小売価格でも販売できなくなってしまいます。
「PS5を転売すると色々考慮して約8,000円稼げる」という事が効率的と思うかどうかは自由ですが、私は全く魅力を感じませんでした。
私は純粋にゲームを楽しみたいという方を応援していますので、これからも転売ヤーとの攻防に努めてまいります。
ではまた!